「土屋鞄と中村鞄、どちらがいいですか?」
ランドセルについて調べていると、このような質問をよく見かけます。
いろんなランドセルブランドがある中、頻繁に比べられてるんですよね。
工房系ランドセルは他にもブランドがあるのに、なぜこの2ブランドが集中して比較されるのでしょう?
ここまで注目されてるとなると気になっちゃうので、徹底的に比較してみました!
それぞれのブランドの詳細はここからチェック!
中村鞄
→2021年も大人気!中村鞄のランドセルで失敗しないために知っておくべき口コミやポイントまとめ
→公式サイト
土屋鞄
→口コミで大人気の本革ランドセル、土屋鞄の魅力
→公式サイト
中村鞄と土屋鞄を比較することに意味はあるのか?
調べてみるとたしかに、中村鞄と土屋鞄は似ているなと感じるところが多かったです。
それを踏まえた上での結論ですが、中村鞄と土屋鞄を比較すること自体はそこまで重要ではありません。
個人的に色んなブランドを調べて、その上で中村鞄と土屋鞄で迷っている、という方ならもちろん比較する価値はあると思います。
中村鞄と土屋鞄を比較して知りたいことって、結局どっちのランドセルがいいものか?ってことですよね。
(仮に私が調べるならそこが何より知りたいです)
でも、どちらのランドセルも高品質で、いいものなんですよ。
だから、最終的には子どもの好みや背負いやすさといった、個人の意見で決まってきます。
あれだけ背負いやすい、負担がないと謳っているフィットちゃんや天使のはねだって、合わない子には合わなくて、肩が痛いって言う子もいるんです。
ようするに、子どもによるわけですね。
あえてはじめに結論を言ってしまうと、中村鞄と土屋鞄は無理に比較する必要はありません。
…と、いう前提を踏まえて、ここから先は様々な視点から比較を行った結果を発表していきます!笑
それでもやっぱり気になる方はチェックして行ってください~!
中村鞄と土屋鞄比較検証①ランドセルラインナップ
最初に目につきやすいものが、ランドセルの商品ラインナップ。
個人的に、ここが似通っているからよく比較されるんじゃないかなと思うわけです。
- 中村鞄
- No,8:黒、黒×グレー、赤
- 土屋鞄
- ベーシックカラー:黒、赤
ベーシックカラープラス:黒×水色、赤×さくら
アンティークモデル:黒、セピアレッド
プレミアムカラー:アイビーグリーン、インディゴネイビー、カフェブラウン、キャメル、ガーネット
コードバンランドセルのラインナップが多いのは土屋鞄です。
コードバンランドセルで赤や黒色以外の選択肢があり、なおかつ背当てがカラフルなコンビカラーのランドセルを扱っているのは、中村鞄、土屋鞄以外のブランドではほとんどありません。
中村鞄の馬革コードバンNO,8と、土屋鞄のコードバンベーシックプラスは、コードバンランドセルでコンビカラーがあるという点は非常に似ています。
でもはやり、コードバンランドセルで黒、赤、キャメル以外の選択肢がある土屋鞄は強いですね。
コードバンのカラーが少ないのは、希少な革で加工が難しいので、牛革ほどたくさんの色に染められないからなんだそうです。
それでも土屋はグリーンやネイビーのコードバンランドセルを作っているので、素材にも色にこだわりたい方にはおすすめ。
この2ブランド以外にコードバンで黒や赤以外の選択肢があるのは、ランドセルの羽倉や村瀬鞄行などです。
中村と土屋のコードバンランドセルは、ほんの少しですが中村鞄のほうが軽いです。
数十グラムの差なので、重さによる違いはほとんどなくて良いと思っていいでしょう。
- 中村鞄
- ベーシック(No.7):黒、紺、赤
パステルクラシック(NO.6):黒×ブルー、黒×セピア、黒×レッド、黒×グレー、黒×グリーン、紺×ブルー、ダークグリーン、インディゴブルー、グレー、茶、ローズピンク、ビビットピンク、カーマインレッド、チェリーピンク、ラベンダー、ボルドー、キャメル、茶×ラベンダー、茶×ピンク、ターコイズ、アプリコット - 土屋鞄
- ベーシックカラー:黒、紺、茶、赤
ベーシックカラープラス:黒×水色、紺×水色、茶×ピンク、赤×さくら
アンティークモデル:黒、レンガ
プレミアムカラー:アイビーグリーン、ディープブルー、アッシュブルー、チャコールグレー、マロン、キャメル、オレンジ、コーラルピンク、ラベンダー、ミントブルー、ピスタチオ
アトリエ:ウォームブラック、スモーク、パープル、ピーチ、ブルーベリー、ポピーレッド
シェーブレザー:サーブルベージュ、シアーブラック、ネーブルブラウン
牛革ランドセルのラインナップも、それぞれ非常にカラーや種類が多いのが特徴ですね。
中村鞄のラインナップは、シンプルかつオーソドックスなカラー。
土屋鞄は、斬新で少しレトロな雰囲気があるカラーが多いです。
中村鞄も充分カラフルですが、やはり土屋鞄のカラーバリエーションはかなり独特な色が多いので、色にこだわりたい方は土屋鞄が良いかも。
ピスタチオグリーンやチャコールグレーなんかは、土屋鞄でしか見られないカラーリングです。
逆に中村鞄はコンビカラーが多いので、ステッチや背当てのカラーの組み合わせが楽しみたい方は選択肢が広がります。
今まで本革ランドセルでカラバリ豊富なブランドと言えば土屋鞄と中村鞄が特に有名でした。 しかし最近では、他にもカラバリに注目したいブランドが人気を集めてきています。
村瀬鞄行などは、ターコイズという他ではあまり見られない深い青緑色の牛革ランドセルがあります。
めちゃくちゃ綺麗な色なので1度調べてみるといいかも。
私が特におすすめするのは、ランドセルの羽倉!
2017年の秋頃から販売開始した、発足後間もないブランドですが、牛革ランドセルのカラバリが本当にえげつない!笑
単色の牛革ランドセルは全17色という驚異のラインナップです。
こういう色欲しかったー!っていう、かゆいところに手が届く感じの色味がとてもかわいいです。
詳細をまとめたページがあるので、気になる方はチェックですよ~!
- 中村鞄
- ハート(No.5):茶×ピンク、ラベンダー×ピンク、カーマインレッド、ビビットピンク
ベーシック(No.3):黒、紺、赤
パステルクラシック(NO.1):黒×ブルー、黒×セピア、黒×レッド、黒×グリーン、黒×グレー、紺×ブルー、ダークグリーン、インディゴブルー、ローズピンク、ビビットピンク、カーマインレッド、キャメル、茶×ラベンダー、ターコイズ - 土屋鞄
- ベーシックカラー:黒、赤
ベーシックカラープラス:黒×水色、黒×緑、紺×水色、茶×ピンク、茶×パープル、赤×さくら
プレミアムカラー:モスグリーン、ジャスミンイエロー、ミスティピンク
アトリエ:黒、チェリー、キャメル
中村鞄と土屋鞄の人工皮革のランドセルは、少しずつブランドの特色が出ていますね。
中村鞄は特注のベルエース、土屋鞄はランドセルの素材としては非常に有名なクラリーノを使っています。
専門家でもないのでハッキリと言い切ることは出来ないですが、クラリーノもベルエースも基本的な機能はほぼ同じだと思います。
水や傷に強く、お手入れも簡単です。
人工皮革のランドセルもシンプルな土屋鞄に対し、中村鞄は女の子向けにハート柄の刺繍が施されたベルエースハートモデルも販売されています。
男の子の場合は選択肢が限られてしまいますが、女の子は中村鞄の方が魅力に感じるかもしれませんね。
ラインナップが豊富なのは土屋鞄!
中村鞄と土屋鞄のカラーバリエーションを比較すると、似ているようで案外違うことがわかったと思います。
どちらのブランドも刺繍などのデザインがないランドセルがほとんどですが、ランドセルのラインナップが多いのは土屋鞄です。
特に、デザイナーがデザインしているイラストをランドセルの内側に施している「アトリエ」シリーズなどは、見た目はシンプルでもオリジナル性やデザイン性が高いと人気。
他にもヌメ革ランドセルなど、様々な選択肢があるので、いろんなランドセルから吟味して選びたい方におすすめ。
中村鞄はラインナップがシンプルなので、迷わず決めたい方におすすめのブランドですね。
アトリエもですなど、豊富な土屋鞄のランドセルについては「口コミで噂の大人気本革ランドセル、土屋鞄の魅力に迫る」をご覧ください!
中村鞄と土屋鞄比較検証②機能の違いは?
色や素材など、見た目の違いを比較したところで、お次は機能面。
保護者の立場としては、カラーよりこちらのほうが重視したいところです。
私はあまり細かいところまで考えなかったのですが、最近は金具の個数や背カンの素材まで、チェックする方はチェックするんだとか。
じゃあ、調べられるだけ調べちゃおう!ってことで、結構細かいところまで比較してみました。
比較できる機能はこのあたりでしょうか。
全体的に似ている気がする中村鞄と土屋鞄ですが、細かいところに注目すると少しずつ違いが見えてきました。
今まで中村鞄と土屋鞄の機能面で大きな違いはなかったのですが、2021年度モデルから土屋鞄のランドセルが立ち上がり型背カンになりました!
立ち上がり背カンは肩ベルトが持ち上がっているのでランドセルの重心を上げ、重さや負担を軽減させてくれる背カンです。
工房系は立ち上がり背カンじゃないモデルが多かったのですが、最近は採用するブランドも増えてきました。
土屋は変更すると思わなかったので結構びっくりしましたが、背カンが立ち上がり型じゃないことを理由に土屋を諦めていた方も多かったので、より購入しやすくなったんじゃないかないと思います。
中村と土屋どっちが背負いやすいかについては個人差があるので、一概には言えません。
最近は、立ち上がり背カンの方が負担が少なく、機能として優れていると言われることが多いです。
まぁこれも個人差なんで何とも言えませんが…。
さきほど紹介した村瀬や羽倉、そして萬勇鞄なんかは工房系にしては珍しく立ち上がり背カンを採用しています。
背負った時の負担や機能面まで合わせて考えたい方は、このあたりのブランドもチェックしとくといいかもですね◎
その他に、中村鞄と土屋鞄で今まで大きな違いと言えばA4フラットファイルが入るか入らないかだったんですが、土屋鞄が去年からA4フラットファイル対応サイズになったことで、容量による差別化はなくなりました。
機能面は、保護者としてどのポイントを優先するか?が大きく関係します。
ご自分の希望や理想のランドセルに近い方を取るのが良いのではないでしょうか?
中村鞄と土屋鞄比較検証③価格の違いは?
カラー、機能面とそれぞれの違いを見てきましたが、さらにランドセルを選ぶポイントとなるのがお値段。
最終的に予算の問題等も加味して考えるのも大切です。
見た目や機能が似ている中村鞄と土屋鞄ですが、値段には大きな違いがあります。
中村鞄 | 土屋鞄 |
---|---|
48,000円~82,000円 | 64,000円~130,000円 |
※土屋鞄のアトリエ、ヌメ革ランドセルを含んでます
こうして表にしてみると一目瞭然、中村鞄のほうが安いんです!
土屋鞄は、昨年A4フラットファイル対応サイズに大きさが変わったので多少値上がりしました。
万単位での値上げじゃないし、サイズアップしてるので仕方ないな~って感じではありますね。
本革ランドセルは7万円以下で購入できると安いなと感じるので、中村鞄の値段の安さがやはり際立ちます。
比較対象が土屋鞄じゃなくても、中村鞄は安いんです。
工房系ブランドの中では、かなりお手頃にランドセルを購入できます。
安かろう悪かろうとも言うので、安いものはやはり劣るのでは?と思うかもしれませんが、中村鞄の品質がいいものであるということはもうわかっていただけているはず。
中村鞄は単純に、本来ならそれなりの価格がするものを、低価格で販売してくれているだけなんですよね。
もちろん最後にはお子さんの好みや背負やすさを重視してほしいですが、予算に限りがある方は中村鞄を検討してみてはいかがでしょうか。
ちなみに先ほどから何回か名前を挙げてた村瀬、萬勇鞄、羽倉のお値段ですが…。
羽倉は中村よりも安く、かなりおお手頃に本革ランドセルを購入できます!
萬勇鞄は価格帯的には土屋と同じくらいか、それよりお安め。
村瀬は全体的に高めです。
値段だけで見るなら、こんな感じです。
高い ←村瀬>土屋>萬勇鞄≧中村>羽倉→ 安い
中村鞄と土屋鞄は確かに似てる!だけど…
中村鞄と土屋鞄を比較してる方が多い印象だったので徹底的に比較してみました。
調査して比べてみた結果として、改めて最初に言ったとおり私は、無理に中村鞄と土屋鞄を比較してどちらがいいか、という結論を得る必要はないと思います。
似ているからこそ迷ってしまう、比べてしまうんだと思いますが、だからといってどちらが良い、悪いとはハッキリ言えません。
何度もお伝えしている通り、最終的には以下のポイントが重要です。
- 子どもがランドセルを背負って負担がないか?
- 子どもがそのランドセルを気に入っているか?
それぞれのランドセルの実物を見に行けるのであれば見に行って、子どもも大人も納得できるランドセルに出会えればいいなと思います。